【ぶらり実弾射撃】さびれた射撃場でトーラス社の1911モデルを撃つ

射撃
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2015年、テキサス州はヒューストン。商談のために一足早く現地入りしていた私は午後から日本から来る技術者を迎えに雨が降る中、ヒューストン空港(ジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル空港)に車で向っていた。

空港までおよそ10分ほどのところのハイウエイ沿いで「GUN RANGE」の看板が目に入ってきた。周辺の環境が悪そうな場所であったが、私は「まだ迎えの時間に余裕があるし、ちょっと寄ってくか。。。」と次の出口で降りるとそのままその看板に向かった。

まるでジャンクヤードの敷地の中にそのガンショップはあった。建物はぼろく、外観は汚れており、非常に入りにくい雰囲気であった。正直不安になったが、意を決して車から降りると雨の中を走って建物に向かった。

中に入ると非常に薄暗い。まるで薄暗いバーのようだ。電気代をケチっているのか?

薄暗い店内に大きな白人の店員が二人がソファーに座っている。こちらをちらりと一瞥しただけで、座ったままスマホをいじっている。私がカウンターに近づいても動こうとしない。

「あ、あの~、ちょっとすみません」

声を掛けると面倒臭そうに一人が立ち上がってカウンターにやってきた。もう一人はずーっとソファに座ったままスマホをいじっている。

「なんだ?」

「レンタル銃はありますか?」

これだけだ、と言われて見せてもらったのは全てピストルで、グロックが数丁、1911系は1丁のみであった。

今日は王道の45口径の気分だな!?と1911を選ぶ。

「撃ったことあんのか?ちょっと一通り操作してみろ」
と店員は言って、マガジンを抜いてから私に銃を渡してきた。

面白い、この私をテストしようとしているのか、見せてやるぜ!と初心者のくせに妙な自信を見せて、店員から言われた動きを全て実践した。我ながら完璧な実践であった(と思いたい)。

店員は一通り見るのが面倒臭くなったのか、止めるように指示してきた。
「OK、もういいぜ。で、何箱いるんだ?」

無事にテスト合格である。「One」と人差し指を立てて一箱を購入する。1箱は50発である。

そして借りた1911とターゲットペーパー、弾の箱を持って室内の射撃レンジに向かう。ここも暗く、汚く、また天井の一部が剥がれていた。

今まで行った射撃場の中で一番汚い場所であった

しかも雨漏りもしている。。。

自分のレーンに着くと、ここでようやく、借りた1911をじっくりと観察した。まずメーカーはというと、Taurus社であった。ブラジルの銃器メーカーである。初めて撃つ銃であるが、1911は基本的にどのメーカーも玄人でなければ撃ち味は変わらないので撃つ分にはメーカーを気にすることはない。

スライドには前後にセレーションが彫られている。サムセーフティは左右に付いているアンビタイプだ。リコイルガイドロッドは長いタイプになっている。3ホールのトリガー、ビーバーテール、ノバックタイプのリアサイトなど、カスタム仕様の1911となっている。

バレル以外はマガジンも含めて黒仕様でなかなかに格好良い。弾はWinchester社の.45ACP弾、185グレインであった。

時間もないので早速に撃とう。

ターゲットペーパーを10ヤードなのか10メートルなのか知らないが、10の位置に移動させる。

さあ、構えて撃つぞ!

と思ったら、雨漏りでターゲットペーパーがかなり濡れてしまったではないか (*_*)

しかたなく、7ヤードだか7メートル位置に移動させて撃つことにする。

けっこうな雨漏りだ。

50発を休憩なしでマガジンに弾込めしながら撃ち込みます。

私に休憩などしている暇なんぞないのである。

何故なら、私はこの後すぐに空港に迎えに行かなければならないのである!

射撃結果であるが、私の癖でいつも通り左下方向に弾が流れてしまった。
練習あるのみです。

※ 本記事は管理人が以前運営していた「GUN雑誌DIGEST」に掲載していた記事を加筆、修正したものとなります。

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