アメリカ滞在時、ルガー社のリボルバー、GP100(Ruger GP100)を知り合いから借りて撃つ機会がありました。
オートマチックピストル派の私ですが、人気のリボルバーを撃ちまくって評価!?したいと思います。
見た目、操作性は抜群
ステンレス製でシルバーが眩しく綺麗な銃です。しかし目ためが重厚でゴツい銃で、S&Wのような華麗で細身なデザインがこのGP100には感じられませんでした。「漢のリボルバー」という荒々しさを感じさせる銃です。
GP100はオーストラリアの観光実弾射撃場で撃ったことがありますが、あの時は銃がチェーンに付けられていました。
チェーンが付いていると反動がチェーンで抑えられてしまうので実際どの程度の反動があったのかよく分からなかった記憶があります。でも、チェーンのおかげで銃が固定できて狙ったところに当てやすいメリットはありました。
(前回オーストラリアでの射撃写真)
ルガーGP100は装弾数6発で.357マグナム弾を使用するリボルバーですが、.38スペシャル弾も撃つことも可能です。
威力は.357マグナム弾に劣りますが弾の値段がはるかに安いので経済的理由!?により今回は.38スペシャル弾を50発撃ってみました。
ボタンのような形のシリンダー・リリース・ラッチを押し込むとシリンダーが左側にスイング・アウトします。
右手でグリップを握り右手親指でシリンダー・リリース・ラッチを押してシリンダーをスイング・アウト、左手で弾を取り出し、弾の再装填、右手でずーっとグリップを握ったまま動かさずに楽に出来ました。
シリンダーは左回り(S&Wと同じ反時計回り)で回転します。
サイトもフロントとリア・サイトともに白いドットが付いているので照準はし易かったです。
今回は行いませんでしたがリア・サイトは上下左右に調整可能です。
実射レビュー。信頼性はかなり高い
まずシングル・アクションで撃ってみましたが、トリガーが非常に軽く、力をかけずにトリガーに置いた人差し指をチョンと引くだけで撃鉄が落ちました。実に滑らかでトリガーの引きに少しの邪魔もありません。
そのためか銃がブレることもなく撃鉄が落ちるので狙ったところに当てやすかったです。
.38スペシャル弾ということもあってか反動も十分コントロール出来ましたね。
ターゲットの写真は撮ってませんが10ヤードの距離で真ん中に散らばることなくまとまったと思います(と、思いたい)。
次にダブル・アクションですが、やはりトリガーの引き始めは多少重いですが撃鉄が起きる位置に来るとトリガーは軽くなります。その軽くなった位置からほんの少し引くとストンと撃鉄が落ちました。
だもんで最初はトリガーをグイッと引いて、軽くなった位置で一旦引くのを止めて、最終照準を行い、トリガーを再度軽く引くとシングル・アクションのように銃をぶらさずに撃つことが出来ましたよ。
射撃精度はかなり高い銃だと思いました。45口径のオートで苦労していた後にこのGP100を撃ったらバカスカ狙ったところに当たるので衝撃を受けました。オート派の私ですがリボルバーもありかもと思いましたもん。
特にシングル・アクションの精度は恐ろしく高く、撃てばど真ん中に決まるは決まる、いやはや参りました。
宗旨替えしようかな。。。
しかし、リボルバーは左手がすぐに汚れますね。特に自分で空薬莢を取り出す場合ですが。
撃った後にシリンダーをスイング・アウトして空薬莢を取り出すときにまあ確実に汚れると思います。
シリンダー前面が弾の発射炎によってどんどん黒く汚れていくので、イジェクター・ロッドを左手で押し込む時などにその汚れが手に付いてしまいました。
リボルバーを撃った後は手を洗いましょう、ってことですね。
※ 本記事は管理人が以前運営していた「GUN雑誌DIGEST」に掲載していた記事を加筆、修正したものとなります。
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