2016年頃にロシアのサンクトペテルブルクに行ったついでにThe Military-Historical of Artillery, Engineers and Signal Corps (砲兵、工兵、通信隊の軍事歴史博物館と訳すのでしょうか?)という博物館にハンドガンやら軍用ライフル等がたくさん展示されているというので見学してきました。
門をくぐると大量の兵器(戦車、ミサイル、砲)で埋め尽くされています。この壮大なお出迎え!?にミリタリー好きとしては大感動です。
銃以外にも戦車、ミサイル、装甲車、砲など大量に展示されているのですが、今回は銃のみでカテゴリー毎に分けてレポートしていきたいと思います。
ハンドガン
東側陣営の銃に限らず、西側陣営の銃も多く展示されています。でも折角ロシアに行ったのですから極力見慣れた西側の銃ではなく、東側の銃を見ていきましょう。
上の写真で左の銃はT33、 日本でも有名?なトカレフです。右の銃はベルギー製でPieper Bayard (パイパー・バヤール)1908というらしいです。一応各銃には説明書きがあるのですが英語は一切なくロシア語だけで書かれていました。トカレフはシンプルで無骨でいかにも大量生産された軍用拳銃って感じが出ていますね。
↑ この銃は何でしょうか?さっぱり分かりません。。。スライド下部がネジ止めされていますが固定スライドなのかな? トリガーはどれ?グリップ前面のグリップ・セーフティと思えるのが実はトリガーなのでしょうか?弾は出るのか、はたまたスプレー銃なのかよく分かりませんでした。
↑ウクライナのFort 12P (フォルト 12P) 。数字の後に来るPの意味は非致死性モデルでガス・カートリッジが使えるそうな。展示銃はエングレービングや金色の各パーツ、木製グリップなど贅沢にカスタムされています。
↑色々な盛り合わせです。右上のシルバー・フレームに木製グリップの銃はマカロフの派生型なのか、ワルサーPPの派生型なのか、何でしょうか? ダブルカラムのマガジンが付いているようです。でも個人的には好きな形状です。他の銃もよく分かりません。。。左側の4丁は同じシリーズ銃のようでSuperというモデル名が付いています。上の長い銃がSuper 460、左側真ん中がSuper、左下がSuper 152、下側真ん中がSuper 250だそうです。
↑Korovin Pistol (コロヴィン)もしくはTKと呼ばれる.25ACP弾を使用するコンパクトな拳銃です。
ソビエト時代に開発されて軍に使用されたようです。将校の護身用だったのでしょうか。
↑ ナガンM1895。ウィキペディアによると、ダブル・アクション式だがシリンダーはスイングアウトせずに弾は右側のローディング・ゲートから一発ずつ入れるそうです。ベルギーとロシアでも製造されて帝政ロシア、ソビエト軍に配備されました。
↑ナガンM1895。上に写ってるオートは何だか分かりませんでした。マガジンの大きさから22口径やらの小口径っぽいですね。
ライフル・自動小銃
ライフル、自動小銃は大量に展示されているので正直有難味がなくなって正直観るのが雑になりました。。。ここも西側陣営の銃も多く展示されていますが基本的には東側の銃を見ていきましょう。
↑AK47。7.62x39mm弾使用します。レシーバーの形状からこのAK47は初期型のタイプ1のようです。固定ピンがなく、簡単に分解出来るようでメンテナンスも楽そうな感じがします。
↑AKシリーズです。1番上から中国のType-56、2番目は東ドイツのAKMかな?3番目はレシーバーの形状的にAK47 タイプ3と思われます。4番目はルーマニアのAKM、5番目もAKMかな?んで一番下の6番目の銃はハンガリーのAMP-69と思われます。
↑てんこ盛りです。右ショーケース内一番上の銃はドラグノフに似ていますが違います。ドラグノフはマガジン位置がトリガー・ガード部から離れています。では、これは何でしょうか?ルーマニアのPSLの派生型、もしくはAK47をスナイパー仕様にしたものと思われます。ただしレシーバーの形状的にPSLっぽいのですが自信がありません。2番目はAKMに曲銃床を装着して、トリガー位置も後方に移動したスナイパー仕様に改造したものでしょうか?
一番下の立て掛けてある銃はSaigaライフルと思われます。マガジンの大きさの違いから左は.308、右は.223でしょうかね。左ショーケース内はAK74シリーズのようです。もう個別の説明は省略。。。
↑各種ライフル、スナイパー・ライフル。個別の説明はもう省略。。。
↑時代はAK47よりも遡って初期の自動小銃たち。これも個別の説明は省略。。。
↑何とAK74Mの分解体験が出来ました!実際に実物のAK74を持ったのも初めてで、実銃の分解も初めてでした。分解は係員の指示通りに順番通りに行なっていくので誰でもできます。
↑ 写真は分解後で、右から順番に外したものを置いています。
短機関銃
ここも西側陣営の銃も多く展示されていますが基本的には東側の銃を見ていきましょう。
↑ 何でしょうか?この角ばったKG9チックな代物は。ネットでいくら探しても該当する銃が見つからず、説明文を色々な翻訳サイトで翻訳しても意味不明な訳でサッパリ分かりませんでした。せいぜい分かったのはDegtyaryov(デグチャレフ)という単語くらい。デグチャレフというとソビエト人技師でPPD-40短機関銃を開発したそうですが、この銃もデグチャレフ氏が開発したということでしょうかね?
ワルサーMPKやMPLのようにワイヤー・ストックを装着したら格好良さそうです。
↑これも良く分かりませんが、Degtyaryov(デグチャレフ)と説明文に書いてあるので上記の銃と同じようなものなんでしょう。上記の銃との主な違いはマガジン部分がトリガー部から少し離れていることですかね。。
↑フィンランドのSuomi (スオミ)KP/-31短機関銃。ソビエト軍のPPD-40やバラライカで有名なPPSh-41と似ています。この時代の短機関銃にドラム・マガジンという組み合わせは個人的には最高に好きです。9mmルガー弾使用とのことですので接近戦や市街地戦向けですね。
↑AK47開発者で有名なカラシニコフ氏が最初に設計した短機関銃。モデル名は特にないようで、この短機関銃のデザインはソビエト軍には採用されませんでした。しかしながら、この銃を開発したことで彼の知名度が上がるきっかけとなったのです。失敗に無駄はないのです!
※ 本記事は管理人が以前運営していた「GUN雑誌DIGEST」に掲載していた記事を加筆、修正したものとなります。
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