サウスカロライナ州立博物館で南北戦争の銃を見る

スポンサーリンク

2022年の冬、アメリカはサウスカロライナ州、その州都コロンビアにあるサウスカロライナ州立博物館(SCSM: South Carolina State Museum)に南北戦争当時の銃が展示してあるというので観に行ってきました。

歴史好き、前装銃好きにはたまらん展示です。

サウスカロライナ州立博物館

サウスカロライナ州立博物館 SCSM: South Carolina State Museum
301 Gervais St, Columbia, SC 29201

元々この博物館の建物は紡績工場だったそうです。博物館には恐竜の化石や古い車両など色々なものが展示されているのですが、南北戦争と銃しか興味がなかったのでここでの紹介は割愛させていただきます。(^^)

↓ サウスカロライナから出陣した北軍兵士の格好。ちなみに北軍はアメリカ合衆国軍でユニオン(Union)と呼ばれます。

↓サウスカロライナから出陣した南軍兵士。南軍はアメリカ連合国軍でコンフェデレーション(Confederation)と呼ばれます。

南北戦争当時の銃はガラスケースの中に入って展示されています。展示銃でフリントロック式は少なく、主にパーカッション式銃でした。南北戦争でもパーカッション式が主力であったのでしょう。個人的に前装銃はパーカッション式が好きなのでじっくりと見て堪能しました!?

↓ フリントロック(燧石式)。要は火打ち石の付いたハンマーで点火薬に発火させて弾を発射します。火皿に点火薬を載せて、火蓋を兼ねたフリズンと呼ばれる当たり金にハンマーと一緒に燧石を当てるわけです。

↓ パーカッションロック式(管打式)。ハンマーでパーカッションキャップ(雷管)を叩いて火薬に発火させて弾を発射します。火皿に点火薬を載せることはなく、パーカッションキャップを火門にはめるだけなのでフリントロックと比べると手間が少なくなりました。とは言っても、カートリッジ式ではないので火薬と弾を銃口から詰めなければならず、フリントロックも同様ですが連続して撃つには次弾装填に時間が掛かりました。

南軍、北軍ともサイドアームとして下記ピストルが用いられていました。パーカッション式リボルバーは、カートリッジ式と違った気品溢れ美しさを感じます!?

↓ モデル1860コルト アーミー。パーカッション式リボルバーでも人気のあるモデルですね。1860コルトアーミーは騎兵隊の標準的なサイドアームだったようで、北軍では多く使用されていました。

↓レミントン .44 アーミー。陸軍省は戦争中にこのリボルバーを114,000丁購入して北軍に提供したとのこと。この頃のコルト製リボルバーと異なり、フレームがシリンダーを囲むように作れているのが特徴です。なので剛性はコルトよりもあったのではないでしょうか。

↓ モデル1851 コルト ネイビー。この銃は南軍での使用が多かったようです。

まだまだ腐るほどの銃がありますが、逆に多すぎると有り難みがなくなり、1丁1丁を丁寧に見なくなってしまいます ( ;∀;)

↓ レプリカですが持つことも出来ました!意外に重かった。。。

※ 本記事は管理人が以前運営していた「GUN雑誌DIGEST」に掲載していた記事を加筆、修正したものとなります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました