アメリカ本土での射撃を検討している方に参考になればと思い、今回は市民権や永住権を持っていない日本人でも撃たせてもらえる一般の射撃場について書いてみました。
ちなみに実際に撃つには英語力が必須ですので自信がなければ諦めてください。相手の言っていることが十分理解できなければ重大な事故が起きる可能性が非常に高いので射撃場に行くことをお勧めしません。
これを読んで実践して起きたいかなる事に当ブログは一切責任を持ちませんので完全に自己責任で行ってください。
随分と偉そうな事を書きましたがそーゆーことなんです。
安全第一です。
レンタル銃があるガンショップ、射撃場を探す
観光客向けでなく現地の一般人が行く実弾射撃場でもレンタルで銃の貸し出しを行なっていれば、市民権や永住権がなくても観光やビジネス目的の短期滞在資格の日本人でも撃てる場合があります(州や射撃場によります)。
比較的銃規制が緩い州、例えばテキサスなどであれば撃たせてもらえる射撃場は多いと思います。また、地域によっては一人では撃たせてもらえない場合もあります。
イリノイ州は厳しく、本人か同伴者がFOIDカード(Firearm Owners Identification)を所有していないと撃たせてもらえませんので注意が必要です。
ただ、観光客相手の射撃場ではないため、客として撃ちに行く、というよりも、どうにかして撃たせてもらうという気持ちと謙虚さが必要だと考えています。市民権や永住権を持っていない場合、銃を撃つ権利がないと店側に判断される可能性もあるので慎重に行動したほうがいいと思っています。
では、そういった撃たせてもらえる(もらえそうな)射撃場を探すにはどうすればいいか。
レンタル出来て安全な射撃場をインターネットで探す
私の場合は、まず滞在先周辺の射撃場をネットで調べます。グーグルで探すとその射撃場のレビューなども見れて参考になります。グーグルマップに載っているがHPのない射撃場は私が欲しい情報が全く取れないので候補から即座に外します。一番欲しい情報は、レンタル銃があるかどうかです。いくら近くにあってもレンタル銃がなければさっさと諦めます。
次にその射撃場のHPやグーグルのレビューを見て、初心者や外国人にも銃の貸し出しをしているかどうかの確認を行っています。全くの初心者にも銃の貸し出しをしているということはその射撃場の敷居が低いことを意味しており、門前払いを喰らう可能性が低いと思われます。
グーグルのレビューにも一通り目を通しておき、「銃を借りて初めて撃った、楽しかった、もう一回撃ちたい」のような投稿があればその射撃場が銃保持者でない人にも優しいということが分かります。Walk in wellcome (立ち寄り歓迎)のようにHPに書いてあれば射撃場が閉鎖的でないことも分かります。
滅多にありませんがInternational guest wellcome (外国人歓迎)など書いてあればもう万々歳です。
また、もしレビューなどで、昼間に車を射撃場の前に置いて射撃から戻ってきたら車上荒らしにあってた、とか、ロケーション(立地)が最悪、倉庫街で昼間でも危ない雰囲気、などと書かれていたら絶対に行きません。
周辺が危ないのかどうか分からない場合はグーグルマップのストリートビューでチェックします。過去に通りに誰もいなく周りの店が全て潰れて射撃場だけが一軒のみ残ったストリートビューを見たことがあります。看板が傾いて見るからに危ない雰囲気でした。実際、その射撃場の画像で検索すると射撃場の前にパトカーと救急車が停まって誰かを射撃場から運び出している写真が何枚も出てきました。。。
次にレンタル銃がどのくらいあるのかも調べます。レンタル銃が豊富にあればその射撃場が銃レンタルに積極的な可能性が非常に高いと思います。少なくとも、レンタル銃はあるけどお前のような奴には撃たせねえよ、とはならないかと思います。
射撃場のルールを読む
そして、射撃場のHPには射撃レンジでのルールが大抵書かれているので全部くまなく間違いないように十分に読んで理解します。よくあるのがラピッド・ファイア、即ち連射の禁止です。またホルスターからのドロウも大抵禁止されています。色々と禁止事項があるので問題を起こさないように訪問前に必ずルールは読むようにしています。
そうやって私は初めて行く射撃場は調査に時間をかけて決めています。
初めての地域では撃てそうな射撃場に一回行けば大抵その地域の射撃場もだいたい撃たせて貰えるもんだと分かってきます。
射撃場に行ってレンタル銃を借りる
さあ、ようやく撃てそうな射撃場を見つけた後は、とりあえず行って撃つのみです。
休みの日などは射撃場は混んでいるので下手すると2時間待ちなんてのもよくありますので、私の場合は開店直後や午前中に行くようにしています。昼過ぎからはどんどん混んでくるので待ちたくない場合は午前中がお勧めです。
が、その前に重要な事ですが、ID(身分証明書)は必ず求められますのでパスポートは忘れずに持っていって下さい。
でないと絶対に撃たせてもらえません。現地の運転免許証があればパスポートの代わりに出来ますが、日本で発行した国際免許証は避けたほうがいいでしょう(店員が分からず拒否する可能性があります)。
射撃場に入ったら受付カウンターに向かいます。いくつかカウンターがあって迷う場合はRENTALと掲げられたカウンターを探すか、なければ適当なカウンターで銃を借りて撃ちたいと伝えましょう。
そこで大抵は「銃を撃ったことあるか?」と聞かれるので、嘘をついてもどうせ後でバレますので正直に答えましょう。初心者向けのちょっとした講義やトレーニングを射撃前に受けるだけで大抵は撃たせてもらえると思います。たまに小さな射撃場でスタッフも少ないと断られる可能性はあると思いますが、比較的大きな射撃場でスタッフも多い所であれば大丈夫かと思います。
次に誓約書を書かされます。何が起きても自己責任で店に責任はない事や危険な事をしないなどを誓約するもので、射撃場での注意事項も書かれているのでじっくりと読みましょう。射撃場によっては店員が一つ一つ読んで都度理解したかどうかを聞いてくる場合もあります。
そしてレンタル銃を選び、弾を何箱購入するか伝えます。もしくは銃を選んだら勝手に一箱付いてくる場合もあります(もちろんタダではありません)。ちなみに9mmや45ACPなどは一箱50発です。足りなければ箱単位で購入しましょう。単位はBox(箱)を使うと通じやすいです。例えば2箱100発欲しいなら2 boxなど。
レンタル銃を撃つときは射撃場の弾を購入しなけれなならない所がほとんどで持ち込んだ弾を使用する事は出来ません。弾の値段については過去記事をご参照下さい。
また、シューティング・グラスやイヤーマフを持っていない場合、タダで貸してくれる所もあれば、購入させられる場合があります。持っているなら持参したほうがいいでしょう。
そして銃を手渡されますが、まだここで安心してはいけません。大抵ここで銃の取り扱いがうまく出来るかどうかチェックされる場合があります(中には全くチェックしないゆる〜い射撃場もありますが)。
マガジンを入れる、抜く、スライドを引く、構えるなどを実際に銃を持ってやってみろ、と言われたら、完璧に問題がないように実践してみせましょう。特にトリガーから人差し指を外しておく事を決して忘れてはいけません。
ここで店側が銃の取り扱いについて不十分だと感じたら、初心者向けの講義やトレーニングに回される事になると思います。十分だと感じても初めて射撃場に来る人は玄人だろうが何だろうが安全の為に全員受けさせる射撃場もあるでしょう。
自信がなければ最初から初心者と言ったほうがきちんとした(あまりきちんとしていない滅茶苦茶に簡単なトレーニングの場合もありますが)銃の基本的な操作方法を学べるのでいいかも知れません。
小さな射撃場でスタッフも少ない場合は教えるスタッフがいない場合もあるのでその時は残念ですが撃たせて貰えないかも知れません。
私の経験上、銃の取り扱いチェックでは銃の握り方も重要な決め手になるような気がします。経験が少ない方だと恐らくマガジンやスライドの操作をうまくこなしても銃の構え、握り方で初心者なのかが分かってしまうのではと思います。
YouTubeなどで事前に勉強しておくことをお勧めします。
上記はあくまで初めていく射撃場の場合で、次回からは撃った事があるか?と聞かれたら「この店で撃った」とか言えばすぐに撃たせてもらえる確率は高いと思います。
射撃場で実際に銃を撃つ
さあ、銃を借りたら射撃レンジに向かいます。銃は買い物カゴのようなものに入れられて渡される場合が多いかと思います。自分の射撃レーンに入るまでは銃をカゴから出さないようにしましょう。
射場での注意事項
銃を渡された後にスタッフから射撃レンジでの注意事項を言ってくるので聞き逃さないようにしっかりと聞きましょう。何も言ってこない場合もありますが、壁などに注意事項は貼ってあるのでよく読みましょう。
よくある注意事項としては、
・レンジでに入る前に必ずイヤーマフとシューティング・グラスをつける事
・レンジ内の自分の射撃レーンの中で装弾する事
・銃は常にターゲット方向に向けておく事
・銃を自分より後ろに向けない事
・射撃レーンから一旦離れる場合は銃を必ず射撃レーンのテーブルにおく事
・複数人で一緒に射撃する場合、銃の受け渡しは手渡し厳禁。誰かに渡すときは必ず銃を射撃レーンのテーブルに置いて渡す事
・何か問題があった場合は銃を射撃レーンのテーブルに置いて一旦下がってレンジ・マスターと呼ばれる射撃レンジのスタッフを呼ぶ事
・レンジ・マスターが「Cease Fire!(シーズ・ファイア)」などと撃ち方やめと言ったら、銃を射撃レーンのテーブルに置いて一旦下がる事
などなど。
たまに長物の場合、射撃レンジへの持ち込みはスタッフが行い、射撃終了後はそのまま射撃レーンのテーブルに置いて射撃レンジの外に出る、というのがありました。そして、自分の射撃レーンに向かい、テーブルの上に銃と弾ケースを置いてマガジンに弾を込めていく、というものです。
ターゲットに向けて撃つ!撃つ!
ターゲット・ペーパーをクリップやホチキスで留めて、操作盤で奥の方に移動させます。
ちなみにターゲット・ペーパーは無料だったり、数ドル程度だったりします。
操作盤に距離が表示されるものもあれば、床や壁に描かれた数字で距離を測るところもあるでしょう。
バカスカと撃ち終わったら、操作盤でターゲットを戻して、外して、お土産に持って帰るのも良し、いらなければゴミ箱に捨てましょう。
で、銃からマガジンを抜いて、チャンバーに弾が入っていない事を確認して、またカゴに入れて射撃レンジから出ます。くれぐれも銃を手に持って出て行かないように。。。
銃をカウンターに返して、支払いがなければそこでお終いです。
銃を借りるときにパスポートを預けていたら忘れないように返してもらってください。
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