米国サウスカロライナ州チャールストンは南北戦争の発端となった歴史があり、当時からの古い建物もまだ多く残り、アメリカ人の人気観光地の一つです。またチャールストン近郊には多くのビーチもあり春頃から海水浴が楽しめます。
私のように歴史好き、南北戦争好き、前装銃好き、ビーチ好きにはたまらない街で何度も訪れています。
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チャールストンの気候
チャールストンは大西洋に面した港町で冬でも比較的温暖な気候です。年末年始に訪問した時の日中の気温は25℃くらいでした。夜になってもそれほど寒くなく、基本的に半袖で過ごせました。とは言え、かなり冷え込む日もあるのでそれなりの格好は準備して行ったほうがいいでしょう。
逆に夏は非常に暑い!湿度も結構あるので日中?特に昼過ぎに街を歩くと倒れそうなくらい暑いです。日差しも強いので帽子、サングラス、十分な水は必須です。最初に訪問した時は真夏でかなり気温が高く、また風が吹けば熱風状態でした。そりゃ、アリゲーターも生息するわ、と思ったものです。そうです、周辺の湿地帯にはアリゲーターがいるのです。私も一度小さいアリゲーターを見かけたことがあります。でも街には出てこないのでご安心を。
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ホテルは旧市街がお勧め
Historical Districtと呼ばれる旧市街がチャールストンの歴史散策や観光、ナイトライフにお勧めです。というか旧市街以外に観光するような場所はあまりない!?
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古い建物がそのまま残る旧市街を歩くためには多少(というかかなり!?)高い旧市街のホテルに泊まることをお勧めします。多くのホテルが古い建物を改築して使っておりその建物が昔どのように使われていたかを考えるだけでも楽しくなってくるものです。
Embassy Suites by Hilton Charleston Historic District
私がよく使うホテルが旧市街のEmbassy Suitesホテル。ぱっと見、ピンク色の城っぽいでかい建物ですが、実は元々は南北戦争時代の士官学校の要塞(Military Academy Fort)だったのです。歴史、特にミリタリー好きにはたまらないホテルです。
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今は内装も綺麗で立派なホテルになっていますので当時の雰囲気は外観以外一切感じられませんが、士官候補生が宿舎にしていた部屋に泊まっていると思うと歴史の息吹を感じられます。
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ロビー近くには目立たず気が付きにくいですが当時の発掘物がいくつかショーケース内にて展示されています。主に弾丸、弾帯でこれまたミリタリー好きにはたまりません。
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ホテル横に広い公園がありますが元々は士官学校要塞に運動場でした。ホテルに近い場所に当時の大砲が展示品として置かれています。
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馬車で旧市街観光
旧市街を歩くと多くの観光馬車に出会うことが出来ます。馬車ツアー会社も多く、様々なルートを選ぶことが出来ます。
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馬車で歴史的建造物や風景をゆっくりと見て回ると毎日熾烈な競争世界で闘うビジネスマンにとっては日々の戦場を忘れさせる一時の安息を感じることでしょう。
特に海沿いを走るルートはお勧めだ。初夏であれば心地良い海風を感じながら馬車に揺られると心身ともにリラックスすることが出来る。
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White Point Gardenの大砲
旧市街は半島のようになっていてその先っぽにWhite Point Gardenfと呼ばれる公園があります。19世紀頃の大砲が記念碑として多く置かれています。
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ここで紹介しきれないほどの大砲が展示してあるので一つ一つじっくりと観察しながら見て回るのも面白いだろう。
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海側はまるで要塞の城壁のようになっていて上を歩くこともできる。是非とも海風を浴びながら歩いてほしい。だが真夏の日中は日差しも強く気温もかなり高いのであまりお勧めは出来ない。コンクリートの地面の照り返しや熱もあるので涼しい朝の時間がベストだ。
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チャールストン博物館
旧市街のEmbassy Suitesホテルの向かい側にチャールストン博物館(The Charleston Museum)がある。
船体の先に爆薬をくくりつけてそのまま敵船にぶつけるというトンデモナイ兵器であった。
博物館の建物に入るとすぐに大砲が出迎えてくれる。まだチケットを買っていない段階で凄いおもてなしだ。アメリカのおもてなしの心を感じることが出来るだろう!?
館内の展示品は石器時代から現代まで幅広く扱っている。博物館自体が大きくないので1時間もあれば全て観れてしまう展示量となっている。
この博物館の魅力は独立戦争~南北戦争当時の銃が大量に展示されており、多くがパーカッション式の前装銃であるが、この時代の前装銃好きな人にとっては1日中眺めていても飽きないだろう。
前装式ピストルの中に、金属カートリッジを使用したピストルも展示してある。
↓坂本龍馬も使用していたといわれるS&W Model NO.2。上が3型で、下が1型か2型のどちらかと思われる。
↓パーカッション式前装リボルバーは銃構造的に現代ピストルとは異なり、メカ的な機構も含めてその美しさは芸術品とさえ思わせます。下の写真ではM1848、M1860アーミー、M1851ネイビー、Savage Armsのリボルバーが写っているが、このSavage製は主に市民向けに販売されたそうである。
↓この時代でも精密射撃競技があった。ターゲット用のピストルで単発式の22口径、ストックはデタッチャブル、つまり取り外し可能であった。
空母USSヨークタウン
旧市街から車で対岸に渡ると空母USSヨークタウンを見ることが出来る。既に退役した空母で今は博物館となっている。
Patriots Point Naval & Maritime Museum
40 Patriots Point Road, Mt. Pleasant, SC 29464
太平洋戦争に詳しい方であれば、ヨークタウンといえばミッドウェイで沈没した空母を思い浮かべるかと思うが、チャールストンにあるこの空母は沈没したCV5ヨークタウンではなく、名前を引き継いだエセックス級空母CV10ヨークタウンである。
CV10ヨークタウンも太平洋戦争中に建造されて当時の空母と同じ直線式飛行甲板であったが、ジェット時代となり後にアングルドデッキが追加改造される。
↓ 飛行甲板形状。後から付けました感のあるアングルドデッキがわかるだろう。
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太平洋戦争後はベトナム戦争にも参加し、海上に着水したアポロ8号を回収したり、また映画トラトラトラでも使用された船でもある。
このCV10ヨークタウンは1970年に退役し、1975年から展示艦として余生を送っている。
格納庫と飛行甲板には展示機があり、格納庫は主に第二次大戦~朝鮮戦争、飛行甲板は冷戦時の飛行機を見ることができる。
全てアメリカ海軍航空隊の飛行機で、東京空襲を行ったドゥーリットル隊のB25以外はアメリカ陸軍はおろか敵国のものは一切展示されていない。アメリカ陸軍航空隊のB25があるのはドゥーリットル隊が空母から発艦して東京を爆撃した事情があるからである。
↓ 着艦時に使用する制動索(アレスティング・ワイヤー)。機体はS-2Eトラッカー
↓ 「発艦準備よろし」カタパルト上で陽を浴びるF4JファントムII
※ 本記事は管理人が以前運営していた「GUN雑誌DIGEST」に掲載していた記事を加筆、修正したものとなります。
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