マサチューセッツ州ケンブリッジにあるハーバード大学の目の前にあるケンブリッジ・コモン公園(Cambridge Common)に前時代的な古い大砲が置かれています。
近代的な大砲でないので興味は全くなかったのですが、まあ歴史でも勉強してみるかと調べてみますと、1775年にアメリカ独立戦争が始まり1776年3月17日にイギリス軍がマサチューセッツ州ボストンから撤退した時に遺棄した大砲とのこと。
ただし、この公園をイギリス軍が駐屯地にしていたのかと言うと、そうではなく、隣の同州ボストンにあったインディペンデンス要塞(Fort Independence) にあった大砲だそうで、そこからここ公園に運んできたんですね。
↓ ちゃんと写真を撮ってきましたよ。これがボストン湾に突き出るインディペンデンス要塞です。
さて、またケンブリッジ・コモンの大砲に話を戻しますが、写真左上に柵で囲まれた木が見えますね？
Washington Elm (ワシントン・エルム)と呼ばれる歴史的なニレの木です！
このニレの木の下で後に初代アメリカ合衆国大統領となるジョージ・ワシントンが大陸軍の指揮を任命されたとか。大陸軍というのは植民地軍とも言われたりしますが要はアメリカ軍です。
ジョージ・ワシントンがこの木の下に立っていたのです。そんな木がまだ存在しているなんて感激です。
歴史的な木が私の目の前に存在しているのです。ジョージ・ワシントンが威風堂々と立っているのが私の目には見えてきました。。。
。。。
しかし！！
調べてみますと、実はこの木は1923年に樹齢210歳でお亡くなりになりました！？
では、今ある木は何かというと。。。
。。。イメージです。
よくあるイメージ画像と一緒です。
だが、イメージ木であろうとジョージ・ワシントンがこの場所にあった木の下で大陸軍の総司令官に任命された事が重要なのです！！
場所が重要で、木がオリジナルである必要はないのです！！
。。。
しかぁーし！！！
実は、ジョージ・ワシントンはフィラデルフィアで行われた大陸会議において大陸軍総司令官に任命されています！！
こんな広場の木の下なんかで重要な職は任命なんかでされません。しかもフィラデルフィアはペンシルバニア州で、マサチューセッツ州の隣でもなんでもありまでん。
ということは、このケンブリッジ・コモンのWashington Elmなる木の話は。。。
誰かが作った創作です！！
その創作に未だ多くの人が騙されているわけですが、創作も年月が経てば歴史的モニュメントとなるわけですので面白いですね ♪( ´θ｀)
大砲を調べていたら意外な事実が分かって面白かったです。
※ 本記事は管理人が以前運営していた「GUN雑誌DIGEST」に掲載していた記事を加筆、修正したものとなります。
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