私は戦闘機の中でも一番好きなのは冷戦時代のミグやスホーイといった旧共産圏の戦闘機です。私が子供の頃はまだ冷戦時代真っ只中、壁の向こうの情報も非常に少なく、飛行機大好き少年にとっては東側の戦闘機は秘密のベールに包まれて魅力的だったのです。
情報は航空ファンなどの雑誌で入手するのですが、最新型の戦闘機は写真も説明も少なく、また決して見ることが出来ないであろう謎の戦闘機でした。
それが今ではネットや本で腐るほど写真や情報が得られるなんて良い時代になりました。
2021年に訪問したアメリカ空軍博物館(National Museum of the US Air Force)でミグを見つけた時はもう興奮、興奮、大興奮でした。
長男のミグ15
アメリカ空軍博物館のミグ15はMig-15bisで、お尻のbis は改良型を意味します。展示機は朝鮮戦争時代に北朝鮮軍で実際に使用されたものです。
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軽量な機体に大出力ジェットエンジンで機種に37mm機関砲が付いた強力な戦闘機で、出た当時は西側諸国は衝撃を受けたようです。国連軍は制空権が確保できずに苦労したそうな。
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この機体は恐らく朝鮮戦争中にアメリカ軍が捕獲したものと思われます。
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アップグレード型の次男、ミグ17
展示機はミグ17のモデルはMig-17Fでベトナム戦争で使用されました。ミグ15の後継機で軽量な機体に大出力ジェットエンジンが採用されています。
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さて、ミグ15と形が非常にきていますが、どこがミグ15と違うのでしょうか?まず主翼後退角がミグ15が35度に対して、ミグ17は45度とかなり後ろに下がり、見た目!?凄く速くなりました!?
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この展示機はMig-17FでFタイプですが、何とアフターバーナーも採用されました。
と、いうことで見た目じゃなくても本当にミグ15よりも速く飛べるようになったのです。
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ベトナム戦争ではアメリカ軍のF4ファントム戦闘機には分が悪かったものの、爆撃機迎撃任務では活躍したようです。F4ファントムから逃げるのもアフターバーナーで楽々、、、とはいかなかったようでアフターバーナーを使うと燃料切れで墜落する事が多かったそうな。
ベトナム空中戦の本を読むと、戦闘中に撃墜ではなく燃料切れで落ちるケースも多かったので、昔のジェット戦闘機は長い時間戦えなかったのですね。
パワフルで超音速の三男、ミグ19
ミグ19はソビエト初の超音速戦闘機で、エンジンが2基付いています。ミグ17と似ていますがミグ17の発展型ということではないようです。エンジン以外での外観の見分け方はミグ19の方が胴体が長い(それだけ!?)!あと尾翼の位置も違います。
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ミグ19は運動性に優れた機体で空対空ミサイルを装備出来たのでミグ17よりも強力な戦闘機でしたが、航続距離が短いのが欠点だったそうな。
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展示機は実際にベトナム戦争で使用され、ベトナム軍迷彩が施されています。ちなみに一緒に写っているデカい爆撃機はB52です。
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※ 本記事は管理人が以前運営していた「GUN雑誌DIGEST」に掲載していた記事を加筆、修正したものとなります。
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