インボイスと一緒にパッキングリストを送ることになりました。
パッキングリストの作り方を教えてください。
パッキングリストとは梱包明細書のことで、発送した貨物の中身が何であるか明細にしたものです。大抵の場合、コマーシャルインボイスも作成していますので、それを流用すればパッキングリストの作り方自体は簡単です。
パッキングリストとは?
簡単に言うと、「箱の中身は何かな~?」っと一目でわかる明細書です。Packing Listを略してPLとも呼ばれます。
箱やパレットなどに何が入っているか、複数個の場合はそれぞれの箱に何が入っているか、それぞれの箱の重量や寸法を記したものです。
輸出入通関時にコマーシャルインボイスと一緒に必要とされる書類ですが、小口品の場合はコマーシャルインボイスで代用されることもあります(その場合はコマーシャルインボイスの重量、寸法情報を記載しておくなどしておく)。
インボイスに関しては下記記事ご参照ください。
また、通関以外でも受取人が中身を確認しやすいように、梱包物の外側や内側に添付することもできます。大型の梱包物であれば、小さいパッキングリストが目立たず、紛失もしやすいので、小口品などはパッキングリストを箱に添付しておくと受け取る人にも親切だと思います。
パッキングリストに記載する情報
パッキングリストには下記情報が記載されます。
- 輸出者/荷送人(Shipper)
- 輸入者/荷受人(Consignee)
- パッキングリスト番号(Invoice Number)
- パッキングリスト日付(Date)
- 内容(Detailed description of each package)
- 梱包個数(Total amount of packages)
- 各梱包重量、寸法(Weight & Dimensions of each package)
- ケースマーク(Case Mark)
注意点
重量はGross Weight(総重量)、Net Weight(正味重量)を記載するとよいです。Gross Weightとは梱包材含めた総重量のことで、Net Weightとは梱包材以外の実際の品物の重量です。
寸法は単位はmmが一般的です。例えば、100cmではなく1000mmと記載します。
梱包箱の幅(W)、奥行き(D)、高さ(H)の三辺の寸法を記載します。
例えば、梱包箱が幅500mm、奥行き900mm、高さが1000mmあった場合、500mm x 900mm x 1000mmと間に「x」を付けるのが一般的です。
記載する順番は、幅、奥行き、高さの順番ですが、分かりやすく下記のようにしたほうが間違いがありません。
W500mm x D900mm x H1000mm
パッキングリストの作り方
一番簡単な方法はコマーシャルインボイスを流用することです。コマーシャルインボイスに記載する情報と被ることが多いので作成したコマーシャルインボイスをパッキングリストに修正したほうが手間はかかりません。
下記サンプル例はコマーシャルインボイスから、赤文字箇所のみを修正したものです。
でなかったら、手間がかかりますが一から作成することになります。その場合は上記サンプル例を基に作成してみてください。
まとめ
まとめです。
- パッキングリストとは輸出入通関時に提出する書類
- パッキングリストには各箱の明細、重量、寸法を記載する
- コマーシャルインボイスを修正すれば楽にパッキングリストが作れる
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