アメリカのバイデン大統領が大統領令でロシア製銃火器と弾薬の米国への輸入を禁止するようですね。
ソース元: 米国国務省
正確には、銃火器と弾薬の新規輸入許可申請及び保留中の申請を許可しないとのことで、施行は2021年9月7日から12ヶ月間となります。
↓ 写真はAK47などに使用される7.62x39mm弾。ロシアに行った時に撮影しました ♪( ´θ`)
プーチン大統領によって毒盛られたとされるロシア野党指導者Aleksey Navalny氏の事件に対する制裁の一つですが、既に以前からロシア製銃火器の輸入は禁止されているので新たに弾薬が制裁品に加わったことになります。
↓ 写真はホワイトハウス。ここに大統領が住んでいるです ( ´∀`)
早速NRA(全米ライフル協会)の見解を見てみました
٩( ‘ω’ )و
https://www.nraila.org/articles/20210822/biden-administration-bans-importation-of-russian-ammunition
↓ ロシアからアメリカへの輸出はロシアのGDPでほんの数パーセントに過ぎませんが、アメリカでの弾薬供給においてロシア製弾薬のシェアは大きく占めているため、アメリカでの弾薬需要が供給より大きく上回る現在の状況下ではこの大統領令は現在の供給不足問題をさらに悪化させるものだとしています。
“Ammunition exports to the United States are only a small percentage of the GDP of the Russian Federation, but Russian origin ammo makes up a large part of the American ammunition supply. American gun owners were already suffering from a market where demand was exceeding available supply. This new move by the Biden Administration will severely worsen the present supply problems“
↓ 施行日までまだ猶予があるので駆け込み輸入が予想されるもののATFによる輸入許可は申請から通常6週間以上かかるそうな。
“While this delayed implementation date may seem to make a rush to approve new ammunition shipments possible, it’s not clear that ATF will provide any type of rush approval for the Form 6s necessary to lawfully import ammunition into the United States. These forms often take six or more weeks to get approved, so ATF delays may prevent any new shipments being approved for importation.”
↓ NRAは当然このバイデンの命令に対して不満を感じており、アメリカ国内の弾薬価格の高騰、ロシア製弾薬の輸入に頼る小規模業者の倒産が予想される、アメリカ人の基本的な権利(銃)を脅かすものとして非難しています。
“The full effect of this new policy will likely not be realized for a few months, but it will certainly lead to more ammunition shortages, higher prices, and therefore fewer Americans excising their fundamental rights. It may also result in the shuttering of American small businesses that rely heavily on the importation of Russian ammunition. All of this is of course by design for the Biden Administration.”
ロシア製弾薬を輸入禁止にしてもGDP的にはあまり効果はなく、逆にアメリカの銃ビジネスにダメージを与えてしまうということです。
まあ政治の世界ではこのような不合理な事がよくあるということです。どこも一緒ですね。
。。。
と、これを単なるロシア制裁と考えてしまうのは大間違いなのです!!!
これはロシア制裁を利用して銃規制を強めようとするバイデン大統領の策略であるのです!!!!
恐るべしバイデン、民主党!!
NRAが怒るのも当たり前です。
因みに弾薬価格は昨年から高騰していましたが2021年1月頃をピークに下がり続けていたので、このバイデンの命令でまた弾薬不足により価格が高騰するかと思われます。気軽に射撃が楽しめない人が多くなりそうです。
逆にエアライフルの需要が増えるかも?
弾薬価格の推移はAmmo Price NowというWEBサイトで確認できるので便利です ♪( ´θ`)
※ 本記事は管理人が以前運営していた「GUN雑誌DIGEST」に掲載していた記事を加筆、修正したものとなります。
コメント