2022年にニューヨーク市にあるCradle of Aviation Museum という航空博物館に行ってきました。ここではアメリカ空軍、海軍戦闘機やミサイル、宇宙ロケットを見ることが出来ます。
クレイドル航空博物館 Cradle of Aviation Museum
Charles Lindbergh Blvd, Garden City, NY 11530
建物に入ると米海軍のブルーエンジェルスで使用していた機体が天井から吊り下げられています。
機体はF11F-1タイガーです。
しかし、これじゃぁ、、、お腹だけでよく見えません。。。
さて、受付で入場料を支払い、ウキウキしながら展示室に入りますと、目の前に金属製で重厚な飛行機が現れます。火力の大きい機体で攻撃機用途にも使用されたP47サンダーボルトです。
入り口にブルーエンジェルの機体が展示されてたからてっきり海軍機ばかりが展示されてると思いきや陸軍機ですね。図体が馬鹿でかくて頑丈なサンダーボルトはお気に入りの戦闘機の一つです。
展示室には複葉機から現代ジェット機まで米国で使用された軍用機が展示されていますが、あまりに古い飛行機にあまり興味のない私はササっと見て、第二大戦機コーナーまで早足で向かいます。
すると醜い太った金属製複葉機に目が止まります。
第二大戦機ではありませんが初めて実物を見る(と思う)グラマンF3F-2でした。こんな寸胴な機体でよく空を飛んだもんです。感心、感心。でも非常に頑丈そうです。
金属製、引き込み脚で複葉機にしては高機能です。単葉機に取って替われる複葉機の最終進化型だったのでしょう。
しかし醜い機体です。。。さあ、先を急ぎましょう。
青い海軍塗装の戦闘機が見えて来ました。
零戦のライバルとも言われるグラマンF6Fヘルキャットです。片方の翼を折り畳んで展示されています。
大型の機体ですが、ここまで翼を畳めるので空母では多く収納出来たことでしょう。翼端だけちょこっと折り畳める零戦とは大違いです。頑丈さが売りで火力も高い空母運用に関しては優秀な艦載機です。
そのF6Fヘルキャットの上には何か醜い機体!?が吊るされています。F6Fヘルキャットより小柄なグラマンF4Fワイルドキャットです。
F4Fの後継がF6Fなのですが、形は似ていますね。F4Fを全体的にスケールアップしたのがF6Fなのです。こうしてみるとグラマンの戦闘機はF3FからF6Fまでずんぐりむっくりなデザインが踏襲されている印象を受けます。
グラマンだけがずんぐりむっくりじゃないぜっ!醜さでもF3FやF4Fに負けてられっかよっ!とブルースター社F2Aバッファローが天井から叫んでいます。
こいつはさらに醜い。。。
この当時のアメリカ海軍艦載機はどうしてこうも不細工なのか。F6Fヘルキャットでようやく「醜さ」から抜け出し、その後のF8Fベアキャットで非常に洗練されたデザインとなるのでした。
個人的には大好きなF8Fベアキャットが展示されていないのが残念。
と、第二次大戦コーナーが終わるとジェット機の時代となります。
と、紹介しましたが冷戦時代の戦闘機はミグやスホーイなどの東側陣営戦闘機が好きな私としてはサッサと見て次に向かいます。
んで、後はミサイルや宇宙ロケットが展示されて、別館のような場所にも戦闘機が展示されているというのでパッパと向かいます。
恐らくこの博物館の目玉というべき展示機がA10サンダーボルトII でしょう。
隣にはF14トムキャットが展示されていましたが、F14は結構他の博物館や基地で展示されていて腐るほど見てるので基本無視っ!!
全体的には展示機が少なめですがA10をじっくりと近くで見れたので満足。
ただし、また行きたいかというとそうでもない。近所でなければ再び訪問することはないでしょう。
やっぱりミグやスホーイが見たいっ!!!
※ 本記事は管理人が以前運営していた「GUN雑誌DIGEST」に掲載していた記事を加筆、修正したものとなります。
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